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ヒューと冷たい風が吹く。
西部劇なんかでよく見かけるあの草が、コロコロと視界を横切っていった。
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店のきりもみを考えると、今から脳内が忙しくなってくる。
さぁさ、これから忙しくなるぞ。
満を持して迎えた開店、のはずだった。
「大変、お待たせしました! ただいまより開店……あれ?」
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どうだろうか。
このどれもが主人公の半生を振り返っても指折りの発明品たち。
開店初日を飾るに相応しい、珠玉のラインナップだ。
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好きなことに、自分なりに打ち込んできた。
真摯に向き合ってきたつもりだった。
それなのに、気づけばいつの間にか遠ざけるようになっていて。
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面倒くさい上司化していると思うとぞっとする。
時代に即した、適度な距離感というやつを保っていきたいところだが。
寄る年波、時代のうねりにこの老体では堪えてしまう。
あぁ、若さが羨ましい。
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勝るとも劣らない屈指のラインナップ。
……、とかやるとキャラ崩壊が始まるわけで。
文体を合わせるって難しいんだよな。
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そして極めつけはこれ!
じゃじゃーんと取り出して見せたのは見るも美しい、深紅の魔法石。
これは魔力仕掛けで動き出すゴーレムの核。
発動させれば周囲から大地のエネルギーを収集し、たちまちその巨体で大地を揺るがすだろう。